【見て聞いて学べるNBSacademy便り】
おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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秋ですね。この季節になると
俳句では「障子貼る」
という季語があります。
これは年末の事のように
現代の生活では思いますが
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障子を貼るというのは
秋の季語で
夏の間には障子は使わずに
秋になると防寒のために
障子を貼るということなのです。
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夏の間には
障子を開け放して
風通しを良くしておくのが
日本の木造建築では
普通だったんですね。
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昔は、つい立てや襖として
多く使用されていたので
窓の内側や縁側の内側に
多い「明り障子」と言われる
今で云う障子とは
少し用途が違い
防寒としての意味が強く
冬の前に貼り替えていた
名残りが季語として
残っているようです。
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俳句では暦に添って
季節が変わりますから
こんな地球規模で
天候が異常な毎日でも
やぱり日々の生活は
自然に進んでゆきます。
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「障子貼る」という季語を
とって見ても
昔は今よりもずっと
寒かったことが解りますね。
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そんな忘れかけていた
日本語を
もう一度考えてみましょう。
令和の言葉磨きには
17文字の俳句も
間違いなく役に立ちます!
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日本人なら誰もが心に響く
素晴らしい強い言葉にきっと出会えます。
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今日の句材のヒントをご紹介しま~す。
【10月29日:秋惜しむ、障子貼る、千草の花 】
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