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萩の月

【見て聞いて学べるNBSacademy便り】

おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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秋の長雨と言いますが
これは9月頃から10月頃までに降る
秋の長雨のことです。
本意からは
そうズレている訳でもないのに
この頃の秋の長雨は
どこか昔とは違う
台風の被害が大きな災害と
なってしまいますね。
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俳句では台風は勿論
秋の季語で
「秋の長雨」「秋霖」「すすき梅雨」
などと云います。
すすき梅雨ってなかなか使いませんね。
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芒は都会の片隅でも
ほんの小さなアスファルトの
すき間に這い出して
根強く伸びて穂を咲かせます。
そんな光景は秋の草花の中では
一番良く見かける光景では
ないでしょうか。
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でも、あまり使わない。
これは、やっぱり秋の雨は
梅雨の頃の
じとじとぐちぐちした長雨より
はるかに激しくて
物凄い勢力があり
今年などは
例年ない被害までもたらします。
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おまりの恐ろしさに
梅雨の雨とは比較にならない
大型の風雨のせいではないでしょうか。
どこか風雨に対する
恐怖が
豪雨や暴風雨などと言う
言葉で言い表されているように
俳句では「すすき梅雨」という
情緒のある言葉よりも
「台風」「秋霖」
と言った感じですね。
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そんな忘れかけていた
日本語の意味を
探して見たり
もう一度考え直して見たり
令和の言葉磨きには
17文字の俳句は
間違いなく役に立ちます!

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日本人なら誰もが心に響く
素晴らしい強い言葉にきっと出会えます。
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今日の句材のヒントをご紹介しま~す。
【10月30日:冬隣、木の実落つ、萩 】
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