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もうすぐ楓が色付く頃?

【もうすぐ楓が色付く頃???】NBSAcademy便り

 

おはようございます。

俳句作家の上野貴子です。

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今週からは十月も秋闌!

そろそろ各地で紅葉の知らせが

届くころとなります。

このところは秋が短い感覚でしたが

今年は例年通りに

涼しくなり秋がやってきました。

この調子で紅葉が美しく

色づき始めると良いのですが。

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紅葉は楓の木のことを

主に言いますね。

楓は春に赤い目を出します。

これを俳句では「楓の芽」と言い

春の季語となります。

まだ早春の頃に赤く燃えるような

新芽を枝に一杯つけるのです。

そして、葉が出る頃には花が咲きます。

楓の花は目立たない地味な花ですが

さまざまに春から初夏に花を咲かせ

俳句では「楓の花」春の季語となります。

楓はこうして夏をむかえます。

夏には「若楓」「青楓」と言い

勿論、夏の季語になっています。

青々とした緑の美しい季節です。

このころから秋にかけて

楓は実を付けます。

これも地味ですが竹とんぼに似た

羽を付けて飛んで行くような

小さな実です。

実は紅葉の華やかさに負けてか

季語では無いようです。

秋らしくて小さな実は

風に飛ばされて交配すると言います。

そうしてやっと紅葉の時期となります。

紅葉は9月の終わりから各地で始まり

10月が闌で、その後は

12月半ばまで楽しめますね。

都会では年末まで紅葉や黄葉が

美しく町を彩ります。

楓は、こうして紅葉して

枯れてゆきます。

「紅葉散る」と俳句では言いますが

紅葉の葉は花よりも

赤く美しいです。

それでは、今年新たに発売されました第二弾

「上野貴子俳句全集2011~2020」を記念いたしまして

第一弾2000年から2010年までの

10年間をまとめました俳句日記から

今日は2002年10月の俳句をご鑑賞ください。

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【2002年10月の俳句抜粋】

 

10月 2日 水曜日 晴 野分ゆき予定どおりに旅発ちぬ

10月14日 月曜日 晴(体育の日) 秋の野に色を残して夕焼くる

10月16日 水曜日 晴 松茸の香り賜る夕餉かな

10月18日 金曜日 晴 川の辺に紫の雲菊日和

10月19日 土曜日 晴 秋桜ふるさと行きの電車ゆく

10月29日 火曜日 晴 秋風にたずぬるやうに物思ふ

10月30日 水曜日 晴 新米の研ぎ汁白き糸となる

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★ショートポエムコレクション

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★8・19俳句記念日

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★「おしゃべりHAIKUの会」句会情報

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