【虫の鳴く頃ですね???】NBSAcademy便り
おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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虫の声が美しく聞こえる頃です。
朝夕の気温が過ごし易く
木立が色づき始めます。
秋は日本的で野山が錦のように
美しい季節ですね。
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長いコロナ禍で毎日が自粛
マスクが欠かせない日々ですが
こんな季節でも気が付くと
どこかで虫が鳴き始めています。
夕暮れ時に家に帰ろうとすると
いつもの駐輪場から
蟋蟀の声が虫時雨のように
聞こえてきたり
田舎の木蔭ではバッタが
跳ねてやってきたり
虫たちが人里に姿を現す
そんな季節ですね。
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虫たちが軒先や戸口に現れるのは
野山が寒くなり始めて
冷えた風から逃れて
人里へ降りてくるからなのでしょうか。
暖を取るのは人間も虫たちも
同じなのかも知れませんね。
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虫と言えば「きりぎりす」ですが
「蟋蟀」こおろぎと書いて
「きりぎりす」と読んだり
「螽斯」と書いてきりぎりすと読んだり
虫の名はややこしいものですが
どうやら「蟋蟀・こおろぎ」には
種類が多く、鳴き声も様々なのです。
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一番大きな閻魔蟋蟀は
コロコロと鳴き
三角蟋蟀は
キチキチキチと鳴き
綴刺蟋蟀は
りりりりと鳴くと言います。
螽斯は昔は蟋蟀と言われていた
という説が有力で
鳴き方は独特で蟋蟀とは
違いチョンギース
と鳴くと言います。
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何だか秋の虫は鳴き方が
何種類もあってややこしいですね。
リーンリーンと鳴く鈴虫が
一番わかりやすいのですが
なかなか自然では聞こえませんが
時々あれは鈴虫かなぁ~と思うような
鈴の鳴るように鳴く虫の音を
都会でも聞くことがありますね。
そんな時にはきっと鈴虫だと感じながら
秋の風情を味わっています。
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都会でも公園や遊歩道など
緑の多い散歩道などでは
そろそろお月様が出る頃に
気を付けていると
どこからか虫の音が聞こえてくる
そんな日も意外に珍しく無いものです。
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それでは、今年新たに発売されました第二弾
「上野貴子俳句全集2011~2020」を記念いたしまして
第一弾2000年から2010年までの
10年間をまとめました俳句日記から
今日は2003年7月の俳句をご鑑賞ください。
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【2003年7月の俳句抜粋】
7月 1日 火曜日 曇 西瓜食べストレスといふ種を吐く
7月 3日 木曜日 曇/雨 二人乗り夏の雲へとまっしぐら
7月 4日 金曜日 晴 折り畳み傘など持たずサングラス
7月 5日 土曜日 晴 天道虫でがけに見付け上機嫌
7月12日 土曜日 曇 境内の闇に息づく夏の寺
7月13日 日曜日 曇 蝉の音にいく重にも見ゆ塔の立つ
7月15日 火曜日 曇 茶髪の娘浴衣の裾の短きや
7月19日 土曜日 曇 夏帽子海の薫りのリボンかな
7月20日 日曜日 晴/曇 風鈴の音色なつかし子守唄
7月25日 金曜日 曇 サンドレス鬼のいぬ間のおやつかな
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★ショートポエムコレクション
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★8・19俳句記念日
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★「おしゃべりHAIKUの会」句会情報
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